When Yesterday Comes Around



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解説 - When Yesterday Comes Around

コメント・評価

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1. 失恋船長 ★★★ (2025-03-21 05:26:59)

既に先行公開された①②でALIENサウンドの復活を感じる事が出来るだろう。前作で魅せたラフさ、あのスタイルに賛否があるのは当然だろうが、結局彼らはアルバムのジャケットアートが示すような原点回帰の道を選んだ。良いメロディと北欧風味満点のクリアーかつクラシカルなメロディ、そこにねじ込まれる糖度、その甘く切ないサウンドこそALIENだというマニアには、少々ハードに迫ったオープニングよりも②で安堵するのでしょうね。

そして②を聴いていて、トニー・クラーキンがいなくなった今、マグナムサウンドを継承するのはALIENなのかと思ってしまった。トニー・ボルグが紡ぐ良質なメロディ、かつては露骨なリッチー・ブラックモアフリークぶりを見せて苦笑いもされたが、今作こそトニー・ボルグここにありのギターワークでメロディ派の耳を楽しませてくれた。

北欧タッチだが前作の志向を無駄にしてない、そして単なる1st路線になびいた訳ではない、古典を踏襲しているが、新しいサウンドも模索している。名盤と謳われた1st、そして商業的になりすぎた2nd。再びシンガーを変えてリリースされた3枚目と、まぁデビュー作にUSミックスがあるくらいだから、デビュー当時から時代に翻弄されていたイメージが強くある。

時代は過ぎたが遅きに失するという事は無い、いつでも挽回は出来る。今作を引っ提げ彼らは捲土重来と言わんばかりにシーンに殴り込みをかけて欲しい。もうEUROPEは昔のような北欧サウンドはやらない、鬼の居ぬ間ではないが、今こそ北欧ブランドの決定版になるチャンスが来たろう。
ジム・ジットヘッドも衰えはあるが、期待に応えようと必死のパフォーマンスを見せてくれた。

ライブでは心配だが、スタジオ作はテクノロジーの恩恵を受けて上手くこなした。情緒のある繊細なメロディとロックの持つダイナミズムさ、そして心に響くジムの歌声、80年代の黄金期を想起させるメロディックメタルへの邂逅。リリースされたばかりだが、今作からはお気に入りの曲に多く出会えそうだ。④なんてスティーブ・ペリーみたいだもんねぇ。お帰りALIEN。ありがとうALIEN。

硬軟交えた情熱が滾るAORハードサウンドの最高峰。この渋さに、エレガントな装いを施す鍵盤プレイと聴くべき点が多い。でも国内盤のアナウンスが聞こえてこない。まさかとは思うが、だれも手を上げなかったの?残念を通り越して無念である。
まぁ配信が全盛の時代だから、馬鹿高いCDを売らなくてもイイのだけどさ。



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