'85年発表。8枚目のスタジオ作にして、ジョー、ブラッド復帰作。そう、復活作と言う鳴り 物入りの発表だった。「低迷期3部作」第3弾。・・・まあ要するに復活に失敗してしまったわ けなのだった。 1曲目はジョーのソロ作のタイトルにもなった、「LET THE MUSIC DO THE TALKING」。出だしとしてはかなり格好良い。ただし、この勢いが続かない。 本人達も後に自覚するのだが、本作発表時点で、本気になってまた頂点を目指そうと思っていたメンバーは皆無であったようだ。ドラッグも止められず、楽曲も昔自分達が作っていたものを無 理に真似たような、なにかちぐはぐな出来。それが本作の印象である。 LAメタル全盛期に、'70年代テイストを纏って「復活」を声高に叫んでも古臭さが匂いたつ だけであったが、それでも何故か「駄作」と言い切れない。それが私にとっての本作である。 「出来の悪い子ほど可愛い」というか、なにか不真面目な部分はあれど必死なところが見え隠れ しているのが好きなのかもしれない。「味わい深し」と言っておこう。
復活作にしては地味なアルバムであるといえますが、LET THE MUSIC DO THE TALKINGのリメイクを聴くだけでも価値はあり。JPPのバージョンよりも爽快になってます(あっちはあっちで良さがあるのですが)。その他の曲は駄曲もあることにはあるのですがその中でもMY FIST YOUR FACE、GYPSY BOOTS、DARKNESSは個人的にはお気に入り。確かDARKNESSはBIG ONESに入るかもしれなかったけど、決断が遅すぎて結局入らなかったとトムハミルトンがインタビューで語っていました。これは駄作ではないですからまだ聴いてないひとは聴いてみてください。肩透かしを喰らうかもしれませんが、いい曲だってあるんですから。
リユニオンという割には地味~な作品。 だが次作以降には失われていったエアロらしさは十分出ているし、決して駄作では無いです。 曲の出来では1曲目のLET THE MUSIC DO THE TALKINGが突出していますが、THE REASON、GYPSY BOOTS、THE HOP、DARKNESSなどはなかなかの出来です。