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SONG FOR MY LADY (NOW I FOUND) / TOO MUCH (まにや)
TOO MUCH (まにや)
SONG FOR MY LADY (NOW I FOUND) / TOO MUCH (夢想家・I)
GONNA TAKE YOU / TOO MUCH (夢想家・I)
SHALL BE RELEASED / TOO MUCH (夢想家・I)
REMINISCENCE / TOO MUCH (夢想家・I)
LOVE IS YOU / TOO MUCH (夢想家・I)
LOVE THAT BINDS ME / TOO MUCH (夢想家・I)
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TOO MUCH (夢想家・I)


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TOO MUCH - 最近の発言
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SONG FOR MY LADY (NOW I FOUND) / TOO MUCH
クリムゾンの引用そのまんまって最初は思っていたけれど
繰り返し聴いてみると「ちょっと違うかな」と思えるようになった。
ムード歌謡に大げさなアレンジを施した曲と考えると妙にしっくりくる。
無論、基本にクリムゾンがあったのは違いないだろうけどね。
リードギターのフレーズといい実は東洋的、日本的なテイストがちりばめられていたことを
再発見したらいま改めて楽しめています。

まにや ★★ (2020-09-08 09:03:31)


TOO MUCH

誰もいわなきゃ日本のバンドだとは思わないでしょう。いや、日本のバンドだよ、と教えても信じてもらえないかもしれません。

当時のオリジナルLPはまったく売れなかったらしく今では世界中のコレクターの垂涎の一枚。帯付きコンプリート盤なら50-80万というとんでもない代物である。
しかし、廃盤市場価格は内容とは殆ど関係のないところで設定がされるので、妥当かどうかなんて話は虚しいので止めておきましょう。

音楽的なプロットは明らかに当時のブリティッシュロックであることは疑いのないところであるがアルバムが発表されたのは1971年7月。その頃は本家ブリティシュだって混沌とした玉石混淆の時代だった訳であり、VERTIGO、NEON、HARVEST、CHARISMA、DERAM、DAWNなどの新興レーベルから得体の知れない不思議な音楽が続々と産み出されていた時代だ。

この音楽に50万以上の価値があるかどうかはさておき、確かにレアな初回盤が高値を呼んでいる理由は納得できる。この時代に無数にリリースされたマイナーレーベルからの英国勢のアルバム群と並べてみても遜色ないどころかヴォーカル、演奏、アレンジ、プロダクションなどは低予算の英国アルバムよりも頭一つは抜けている出来と言えるから。

基本はブルースベースのハードロックで、いかにも70年代初頭のヘヴィーな曲があるかと思えばインストとヴォーカルのバランスが絶妙なブルースロック、I Shall be Releasedのりラックスしつつも緊張感を失っていないアレンジも決してアルバムの流れを止めているとは言えないし、二曲目のスローブルースだって日本人とは思えない巧みさだ。確かにこの時代の日本人によるロックには、パクったオリジナルバンドや曲がすぐに判ってしまうような露骨な引用もありがちだが、このTOO MUCHはそれが希薄である(とあたしゃ思う)。
当時の日本で人気のSABBATH、PURPLE、ZEPP辺りからの大胆な引用は見えてこない(※1)。だからこそ、とんでもないプレミア付き価格での取引きが成立しえるのではないだろうか。唯一パクリと言われても仕方がない、日本人に一番人気の最終曲だけは苦笑ものだが、ここまでやれれば、それもむしろ立派だとすら今なら思えてしまう。
当時メロトロンはまだ日本にはほとんど入ってきていなかったので、本物のオーケストラを起用(オケ団員のバイトか?)したために、本家CRIMSONより大仰に聞こえたりもする。Youtubeのようなネット音源からこの最終曲をダウンロードするとメロトロンのように聞こえなくもないが、このアルバムにはメロトロンは使用されていない(※2)。

メンバー4人の消息は後に外道に参加する青木正行氏以外は不明(誰か知っている人がいたら教えてください)だが、オルガンとピアノでゲスト参加のミッキー吉野、最終曲のアレンジャーは巨匠、富田勲ということでメンバーではなく脇を固めた人物達に有名人がいるというのも、このアルバムの「幻の名盤化」に一役買っている要素だろう。

ヴォーカルのジュニ・ラッシュ(=ジュニオ中原)の声域は余り広くないので高域が苦しそうに聞こえる箇所もあるが最初に書いたように、玉石混淆のこの時代には本家ブリティシュ勢ですら、酷いヴォーカリストがいた時代だからね。

今ならまだ、再発CD、再発LPともに頑張れば入手可能なので、70年代ブリティッシュロックに惹かれている方は是非お試しいただきたいところだ。

当時、売れた枚数、発売されていた期間ともに、同じワーナー・パイオニア(現ワーナー・ミュージック・ジャパン)のFLOWER TRAVELLIN BANDには遥かに劣るものの、確かに本格的なロックがかつて日本にもあったことを証明する貴重かつ重要な一枚だと断言できる。

(※1)LED ZEPPELIN/IIIの名曲「貴方を愛し続けて」は米国のMOBY GRAPEの「The Lake」、DEEP PURPLEの「チャイルド・イン・タイム」も米国のIT'S A BEAUTIFUL DAYの名曲「Bombay Calling」をそのまんまパクって訴訟にまでなっている。ロック/ポップスの世界ではパクリや模倣は当たり前なのに、なぜ当時の日本のロックファンは日本人バンドを英米のマネとか模倣の一言で片づけていたのだろうか。日本でロックが市民権を得なかったのは結局ところ(自分も含めて)リスナーによる差別だったんだと強く感じる。同じ敗戦国のドイツ、イタリアは英米と並ぶロック輸出国になったのにね・・・・後悔先に立たずです。

(※2)1971年当時 円:ドルは固定相場制だったので、英国製のメロトロンなんて楽器はとてつもなく高額だったと思われるし、変圧器がなければ日本の電源もそのままでは使えなかっただろう。操作や調整がやたら面倒くさいメロトロンを無理して使うよりはオーケストラ員をバイトで雇った方が安価だったのは想像に難くない。と言うより、当時の日本では”めろっとろん”て読むのかな、これってなに?楽器なの?打楽器?のような状態だったと思われる。

まにや ★★★ (2013-01-26 17:43:29)


SONG FOR MY LADY (NOW I FOUND) / TOO MUCH
アルバムのラストを締めくくる劇的な大作、
まんまKING CRIMSONなプログレで、フルートやメロトロンに加えてピアノやストリングスまで投入して本家以上にドラマチックに盛り上げまくり、Voも基本ブルージーな声質なのにこの曲だけはグレッグ・レイクになりきっています(笑)。
いったん曲が終わった後、しばらくしてまた始まるというマニアックなこだわりっぷりも徹底していますね。

夢想家・I ★★★ (2012-10-15 21:57:44)


GONNA TAKE YOU / TOO MUCH
ヘヴィなリフがカッコいい!
途中、KING CRIMSONの "Pictures Of A City" みたいなフレーズがちょっとだけ出て来てニヤリ。

夢想家・I ★★ (2012-10-15 21:40:46)


SHALL BE RELEASED / TOO MUCH
THE BAND(ボブ・ディラン作曲)のカヴァー、
オリジナルよりカントリー風味が強めで泥臭いヴァージョンになっています。

夢想家・I ★★ (2012-10-15 21:33:19)


REMINISCENCE / TOO MUCH
邦題「君の古巣は僕の胸」
ブルージーな歌唱が男臭い哀愁を醸し出すバラード、
イントロのダブル・レコーディングされたギターのコード掻き鳴らしがかなりインパクトがあります。
うっすらと敷かれた生温かい音色のハモンド・オルガンも渋い味わいです。

夢想家・I ★★★ (2012-10-15 21:21:44)


LOVE IS YOU / TOO MUCH
BLACK SABBATHを彷彿させるスロー&ヘヴィなリフと、中盤の疾走がなかなかカッコいいです。

夢想家・I ★★ (2012-10-15 21:14:35)


LOVE THAT BINDS ME / TOO MUCH
LED ZEPPELINの "I've been Loving You" に酷似したスロー・ブルーズ、
各パート共センスの良さがうかがえますが、とりわけミッキー吉野のジャジーなピアノプレイがキラリと光っています。

夢想家・I ★★★ (2012-10-14 18:17:40)


GREASE IT OUT / TOO MUCH
イントロのヘヴィ・リフが絶大なインパクトを誇るアルバムオープニング・チューン、
煙で燻されたようなサウンドからはサイケ感が漂い、ギターソロのオリエンタルなメロディーはFLOWER TRAVELLIN' BANDを彷彿とさせます。
ドゥーム好きは必聴の名曲。

夢想家・I ★★★ (2012-10-14 02:58:10)


TOO MUCH

'71年の唯一作です。
曲によってBLACK SABBATHであったり、LED ZEPPELINであったりと露骨に影響が垣間見えたりして基本的には英米のバンドの模倣の域を出ていませんが、演奏は高い水準で安定しておりなかなか聴き応えがあります。
本作にはミッキー吉野(Key)がゲスト・ミュージシャンとして参加、サウンドはかなりヘヴィでストーナー的なマリファナ臭も漂っていて、SPEED,GLUE&SHINKIあたりに近い感じです。
アルバムラストの "Song For My Lady" はKING CRIMSONの "Epitaph" を彷彿とさせるプログレ大作。

バンドは本作発表後Voのジュニ・ラッシュがソロ名義でシングルを出したりしたものの、その後の活動は明確では無く自然消滅、メンバーの青木正行(B)は外道に参加します。

夢想家・I ★★ (2012-10-14 02:31:02)