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THE HUNT (2012年)
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THE HUNT
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解説 - THE HUNT
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2012-09-02 00:53:49)

熱く骨太なエモーションを迸らせるシンガー兼ギタリストとして、そして、聴き手を古の戦場へと誘うが如き勇壮さ、北欧の荒涼たる大地を想起させる冷厳な悲哀と、ミスティカルな雰囲気を兼ね備えた楽曲をクリエイトする優れたソング・ライターとして、相変わらず強烈な存在感を放ちまくりなJ.B.(Vo、G)率いるGRAND MAGUSが、ドラマーをセバスチャン“セブ”シッポラから、SPIRITUAL BEGGARSやFIREBIRDでの活躍で知られるラドウィッグ・ヴィッドに代えて'12年に発表した6thアルバム。
雄々しい曲調と重厚な掛け声コーラスがメタル魂に火を点す③、野蛮で好戦的なGリフに思わず血が滾る④、ムーディな歌声と寂寥感を湛えたアコギ/ストリングスによる「静」パートと、力強く盛り上がっていく「動」パートの二部構成からなる⑦、そこから間髪入れずに⑧(Gソロが絶品)へと繋がっていくアルバムの山場的なドラマティックな盛り上がり等、相変わらずここに収められているエピック・メタル・ソングの数々は血沸き肉踊る素晴しさ。
作品全体を見渡してみると、プロダクションと楽曲の方向性に齟齬が感じられたり、オーセンティックな正統派HMテイストが増量された分、サウンドから刺々しさや暗黒色が薄れてしまった作風等、物足りなく思う部分も無きにしも非ずなんですが、でもやっぱり上記した劇的な楽曲の数々を聴いていると、あまりのカッコ良さに「もう何でもいいや。取り敢えずコブシ振り上げて歌っておこう」となるのであった。
今年のLOUD PARKで呼んでくれないものか。



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