結成は'91年。アン・ヒュン・チャン(Vo、B)、ヨーン・ドゥ・ビュン(G)、ヨン・ウクジュン(Ds)の3人が揃った時点で、韓国初のHM専門レーベルMETAL FORCESと契約。同レーベルのコネクションを活かして、NAPARM DEATHやMACHINE HEADとの仕事で知られる辣腕プロデューサー、コリン・リチャードソンを招聘してレコーディングが行われたデビュー・アルバム『ENDLESS SUPPLY OF PAIN』('93年)は、英国のEARACHE RECORDSの配給を受けてアメリカや日本でもリリースされた。 '95年には2nd『TO BE OR NOT TO BE』を発表するもこれを最後にヨーンが脱退。バンド随一のメタルヘッドと思しき彼の脱退により、以降CRASHは徐々に実験的要素を拡大させたインダストリアル・サウンド路線へとシフト。3rd、4th、5thとアルバムの発表を重ねるも、日本盤のリリースは実現せず、更にレコード会社とのトラブルも発生し、長期間の沈黙を余儀なくされることとなった。 '08年、ヨーンのバンドへの復帰が実現。これにより再び活力を取り戻したバンドは'12年に原点回帰の姿勢を打ち出した快作『THE PARAGON OF ANIMALS』を発表、同作は久々に日本盤のリリースも実現している。