1993年、スウェーデン王国ストックホルム県ストックホルムにて結成されたブラックメタルバンド。
Satan Discipleで活動していたMikael Svanberg)はブラックメタルの活動の場を求め、本場であるストックホルムに移って音楽活動を始める。2年掛かりでメンバーを集め、自身はLord Ahrimanと名乗るようになる。1996年に1stアルバム『The Secrets of the Black Arts』をNo Fashion Recordsからリリースしてデビュー。しかし、同年Lord以外のメンバーが総入れ替えになっているなど、当時からメンバーの入れ替えが多い。
音楽性としては、活動初期は邪悪さを重視した音楽性を展開、3rdアルバム「Diabolis Interium」以降は当時加入したMatte Modinによる、ブラストビートを多用したより攻撃的なブラックメタルへと変貌している。母国での人気は高まり、スウェーデンアルバムチャートで、『Diabolis Interium』が16位、『Attera Totus Sanctus』が35位を記録、しかしMatteは2007年に脱退、後任としてDominator (Nils Fjellström)が加入している。
バンドのリーダーLord Ahrimanはサタニズムに関してこのような見解を示している。「俺にとってはサタニズムとはアンチ宗教ってことだ。俺の信条は俺自身の価値観とルールによって決定づけられていて、これは俺を内面から支え、個性を引き出し、独立自立を促し、そして精神的に強くさせると同時に、反宗教的な俺の気持ちを再確認させる。サタニズムは個々の特性がよく反映される思想であって、俺にとっては人生そのものだ。サタニズムに対して必ずしも皆が同じ解釈をするとは限らないが、我々サタニストは皆お互い精神面において何か共通するものを持っているね。俺にとっては悪魔や魔術も、様々な目的達成の為に幾通りもの使われ方があるいわば見えざる力といったものだ。」
2003年に初来日を果たしており、2度目の来日は2004年に「EXTREME THE DOJO Vol.9」へ出演予定であったDimmu Borgirがキャンセルしたため、急遽代役として出演を行った。また、初来日の際には、ステージで火を吐くというパフォーマンスを行ったが、ライブ会場の火災報知機が反応し消防車が呼ばれるというハプニングが起こった。しかし、彼等はその時消防車がライブハウスに駆けつけているなどということは知らなかった。
またブラックメタル・バンドに多く見られる犯罪については、自身のインタビューで、「銀行強盗・人を襲う・銃刀関連の犯罪」などの事件を起こし、警察のブラックリストにも登録されているという事を語った。これらの事件で彼等は逮捕されたこともあるが、コープスペイントをした状態で行った為、証拠不十分として釈放されたという。その後、何かの事件が起きる度に自分達がその事件に関係していなくとも、電話による尋問などをされることもあるという話である。
Current members (リーダーはLord Ahriman)
Lord Ahriman(Mikael Svanberg) – guitar (1993–present)
Chaq Mol (Bo Karlsson) – guitar (2003–present)
Dominator (Nils Fjellström) – drums (2007–2010, 2011–present)
Heljarmadr (Andreas Vingbäck) – vocals (2014–present)