この曲を聴け! 

Blood Fire Death / BATHORY
Warlust ★★ (2005-03-26 07:34:00)
地下室の暗さから脱却し、純なスラッシュメタル/ヘヴィメタルとしての完成度を追求したアルバムだと思います。テーマもサタニックからバイキングへと移行。そう、これはヴァイキングメタルの記念すべき誕生の瞬間でもあったのですね。
バンドメンバーを迎えた(公にしはじめた?)ものの、Quorthon含め各人プレイはあまり上手いとは言えないため(笑)、良くも悪くも相変わらずアンダーグラウンド臭はつきまとっています。しかし、前作までで培ったドラマティっクな構築性を速い曲にも上手く持ち込むことにより、また新たな形の格好よさを確立したアルバムといえましょう。こうしてBATHORYのアルバムを通して聴いてみると、Ouorthonのミュージシャンとしての創造性って物凄いものがあったんだな、と再認識します。
そして忘れちゃいけないラストナンバーの"Blood Fire Death"。前作で確立したドラマティックでスローなスタイルであり、"Enter the Eternal Fire"の延長線上にありつつも、ヴァイキングの勇壮な原風景で組み立てなおしたこの曲は、次の5,6作目を示唆するものだったと考えてます。そして曲としては、個人的にはBATHORY史上もっとも好きな曲であり、またメタル史上に残る名曲とも思ってます。聴くたびに涙腺が緩む、勇壮かつ美しい一曲。
→同意