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BREAK OUT / COLD SWEAT
殺戮の聖典 ★★ (2009-01-14 00:28:00)
元KEELのギタリストのマーク・フェラーリを中心に結成されたLAのバンドによる'90年発表のデビュー・アルバム。
当初のヴォーカリストであったオニー・ローガンがジョージ・リンチ率いるLYNCH MOBに引き抜かれてしまったために無名のローリー・キャシーが後任に迎えられているが、これがとんでもなく素晴らしい実力を持ったヴォーカリスト。
声質はデビュー間もないころのジョン・ボン・ジョヴィを思わせるが、声のレンジやパワーが半端ではない。
ツイン・ギターを駆使したハーモニーもこのバンドの大きな特徴だ。
スピード感抜群のオープニング曲「FOUR ON THE FLOOR」、哀愁のメロディを奏でる
「TAKE THIS HEART OF MINE」、美しいインスト「RIVIERA」に導かれるヘヴィな「LONG WAY DOWN」、キャッチーかつメロディアスな「LET'S MAKE LOVE TONIGHT」、迫力のバック・コーラスを聴かせる疾走曲「JUMP THE GUN」といった好曲のほか、ブリティッシュ・ロックからの影響が伺える「CRYIN' SHAME」、アメリカン色の強い「LOVESTRUCK」、甘いバラード「WAITING IN VAIN」、ファンキーな「FISTFUL OF MONEY」、FOGHATのメタリックなカヴァー「I JUST WANT TO MAKE LOVE TO YOU」といったアルバムのアクセントとなる曲も悪くない。
あとはこのバンドならではの個性が楽曲に見られれば言うことなしであったが、大きな成功を得ることなくバンドは解散してしまった。

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