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Soldiers Under Command / STRYPER
火薬バカ一代 ★★ (2009-05-31 19:14:00)
個人的に、クリスチャン・メタルの枠を飛び越えて、LAメタル・バンドの中でも最も愛して止まない、
異色の(黄色と黒だし)4人組HMバンドSTRYPERが、'85年に発表した1stフル・アルバム。
張り/艶/伸びの三拍子揃ったマイケル・スウィートの絶品の歌声、ヨーロピアンな風情を湛えたドラマティックなツインG、
分厚く壮麗なボーカル・ハーモニー、そして強力なフックを備えた美しい叙情メロディの洪水・・・と、STRYPERという
バンドの美点を余す所なく捉えつつ、まだ荒削りな部分を多く残していたデビューEP『THE YELLOW AND BLACK ATTACK!』
から一足飛びの進歩を遂げ、ハード且つドラマティックな“SLODIER UNDER COMMAND"と、感傷的な泣きのバラード
“FIRST LOVE"という、STRYPERのメタル面とソフト面を代表する2つの名曲を収録した本作は、
ハードネスと美旋律のバランス感覚も絶妙な、まさに彼らの最高傑作と呼ぶに相応しい内容を誇る1枚。
上記2曲以外にも、ジーザスなまでにキャッチーな②、ノリの良さと哀メロのコントラストが効いてる③、
ヘヴィ・メタリックなカッコ良さに満ちた⑤⑨、ポップ&キャッチーに駆け抜けていく⑥⑧、神聖なバラード⑦、
リパブリック賛歌のカヴァー⑩・・・と、「クリスチャン・メタル斯くあるべし」な楽曲の数々は、全編これ捨て曲なし。
第1期STRYPERが80年代に遺した4枚の作品に駄作は1つも無いが、未体験者がまず最初に聴くなら本作がお薦め。
極論させて貰えるなら、これ聴いて気に入らんかったらSTRYPERは聴く必要ないんじゃねぇかなー、と。
とは言え現在は廃盤状態が続いているため、一日も早い再発が望まれる。リマスターも宜しく。
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