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Bergtatt: Et eeventyr i 5 capitler / ULVER
mokusatu ★★ (2006-04-17 22:46:00)
「ジャンルとしての」ブラックメタルという呼称を最初に用いたのは誰なのか、今や知る由もないのだろう。だがUlverが、自分達を「ブラックメタル」と認識していたかどうかは知りたい。
ブラックメタル・アルバムの名盤として評価されているこのアルバムの幕開けは、凄まじいブラストビートで殴られるわけでも、冷厳なオーケストレーションに凍えるわけでも、鬱屈したSEで不愉快になるわけでもない。スローテンポ・メタルの上を、ゆったりとしたギターメロディと、幽玄なコーラスが流れる、何と言っていいか分からない不可思議な音楽・・・メロウ・ドゥームというか・・・から始まる。これはブラックメタルと言っていいだろうか。
このアルバム実は、MAYHEMやBURZUMの間近より、IN THE WOODS...(の1st)の近くに置いた方がよくて、自然に囲まれているジャケ写のコンセプトも同じだったりする。多分ULVERは、「静的ブラック」と呼ばれているIN THE WOODS...やTHE 3RD AND THE MORTALらと、「ブラックメタル」にカテゴライズされるMAYHEM、EMRERORらとの中間にいたバンドなのだろう。そう考えると、2ndも3rdも特別突飛なアルバムではなくなる。
雄大な自然描写と、狼の群れの瞳に宿る殺気が交互に描写されるアルバム。

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