この曲を聴け! 

JUDAS PRIEST

YOSI(会社) ★★ (2008-09-27 13:01:00)
さっそく昨日の大阪公演の感想を。今日が仕事で、昨日の疲れをひきずりながら、昼休みに書いてるのですが。まず、セットリストは予告どおりで変わることなし追加なし。ですが、ライブ中はそんなことに気付くことなく盛り上がってましたし、充分以上に納得いくセットリストでした。特に、生で聴くのははじめてのRock Hard Ride FreeやSinnerには震えました。前者は、ヴォーカルこそ結構きつそうなものの、全編を覆う泣きまくりのリフとソロが、過去最高の音響で堪能できました。大阪フェステバルホールは非常に音がいいと聞いていたのですが、予想以上に抜群の音響のよさです。後者はロブのヴォーカルも大健闘、中盤にはK.Kの烈風吹きすさぶようなギターソロが大きくフューチャーされ、かつてVictim of Changesでグレンのソロタイムが印象的だったのに対して、この曲はまさにK.Kの独壇場です。さらにドラムも、元々超絶テクニシャンのサイモン・フィリップスが担当しただけあり、最近の彼らにはない、凝ったフレーズが仕掛けられたこの難曲を軽々と叩くスコットにも拍手。新作からは結局ProphecyとDeathですが、この曲は皆さんの意見をぜひ聴きたい。生で聴くとやっぱかっこよくないですか?前者は当然として、後者は、キャッチーさがないので、ライブでいっしょに歌うという曲ではないのですが、Victim of Changesに替わるような、大変劇的な曲(だからVictimがセットから外れてるのです)後半のオペラティックなパートを歌いきったロブには素直に拍手。その他、おなじみの曲なのですが、随所にちょっとしたアレンジが見られて、工夫を怠らないバンドの前向きな姿勢を感じました。例えばPainkillerの序盤で、いつものスコットのドラムソロが、ちょっと違うフレーズで、いったん止めて、違う曲?と思わせて、やっぱりPainkillerだとか。さらにHell Patrol、Between The Hammer & The Anvilなどの珍しい選曲も、特に前者が抜群にライブ映えすると感じました。Hell Patrol~♪のコーラスが歌いやすくて楽しい。では残念な要素というとDissident Aggressor。最高に好きな曲で、あのうねりながらはねる奇怪なリフとリズムの嵐には痺れましたが、ヴォーカルラインがまったく別物というか、もともと全盛期のロブでも、歌の重なり、キーの高さ、節回し、全てに「ライブ再現に無理がある」曲ではないかと感じました。だからめったにやってないのでは。嬉しさと苦しさ両方感じました。もう数曲の追加を期待しましたが、二つの点で難しいのかも。1つは、ロブのノドとバンドの体力。かつての彼ら(リッパー時代ですが)は、曲間ほとんど空くことなく、立て続けに凄まじいたたみかけのライブをやりましたが、今は結構曲間空くんですね。それでも1分も待たせませんが。わずかでも休憩して体力を蓄えたいのだろうと。それと、今回演出が結構こっていて、2階だてのステージで、あちこちから現れたり、ハーレーやら玉座やらいろんなものが出現する演出なので、あまりころころセットリスト替えると、段取り混乱するのかも。最後に、いずれにせよ、メタルゴッドの、あと何回見られるかわからない姿、その年々神々しさを増すライブを十二分に堪能しました。ありがとう。