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Six Degrees of Inner Turbulence / DREAM THEATER
赤紫の航海士 ★★ (2005-02-21 23:15:00)
新機軸の模索と過去の楽曲のよさを全て詰め込んだような印象を受けます。IWの個々一曲へ力を注ぐ形式を導入したDisc1と、MP2のコンセプト性を重視したDisc2。両方の要素を一つの作品に表現できるだけの力を持っている彼らは、やはり超人というしかないでしょう。
更にこのアルバムの歌詞には現代社会の歪みや不条理を提示するスタイルを採用しており、次作「Train of thought」にも踏襲されている。曲的にも「Disappear」は今までのDTにはないある意味実験的な物と考えられます。こうした新機軸の模索を強調するかのように、去年の武道館ライブでは「Disappear」が演奏されました。あの展開で誰がこの曲をやると想像したでしょう?
こうした意味の複雑さからか、あまりいい評価は受けていないようです。無理もありません。過去の作品を全て聴いてきた人でも、とっつきにくいでしょう。そういう私自身も、まだ把握しきれていません。個人的には、上に提示した二要素は全て出し切れていないと思っています。この形式のアルバムでこれ以上のものが出れば、それは間違いなくIWやMP2を超える至高のアルバムになると思います。
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