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Kingdom Come / SIR LORD BALTIMORE
うにぶ ★★★ (2025-02-01 19:55:41)
現在のweb情報によれば、'70年の1stとなっていますね(セルフ・タイトルが'71年2ndで、'06年『III RAW』がラストの3枚目)。昔の日本のレコード会社にはあまり情報が伝わらなかったんでしょうか。インターネットの進歩により、バンド情報が得やすくなってありがたいです。
さて、発売後50年以上経ってから聴いた新参者の感想ですが……
「今まで聴いたHR作品の中で最も熱く激しく感じて、度肝を抜かれました!! 超名盤です!!」
というのが素直な気持ちです。まあ、B'zがHRの入り口でせいぜい30年ちょいしかHRを聴いていない若造の身ゆえ、「わかってねぇなこいつ」とか言われそうですが、正直、これに一番興奮してしまったんだからしょーがないのです。
いやはやもう、圧巻です。息をするのも忘れるくらいにヘヴィ。
なんちゅーギターでしょう。これだけずっと聴いていたくなるくらいの、理想的な歪み具合と破天荒なエネルギー。
歌も破れかぶれで、開いた口が塞がらないくらいの全力歌唱。
ド頭3曲でいきなりテンション高すぎな狂熱ロックをぶちかまし、(4)(6)がちょっと気分転換させてくれますが、ケツの4曲に蹂躙された後はもう息も絶え絶え。
これ聴くと'60~'70年代のワイルドなHRを聴き直したくなって色々聴くのですが、満足できずにまたこのアルバムに舞い戻ってしまいます。
たぶんこれと同じように衝撃的な作品がまだまだたくさんあるのだろうなと思うと、探究を怠ってはならんなと自戒の気持ちを新たにする次第です。(識者に是非ご教授いただきたいところ)
ちなみにHM確立前の元祖HMとしても有名らしく、Wikipediaの「Heavy metal music」の項目の解説によれば、'68年のジミヘン、'70年のハンブル・パイの記事に次ぎ、'71年の記事でこのアルバムが「Heavy metal」と評されているとのこと。個人的には、HMはもうちょっと整合感のあるイメージで、やっぱりHRとして聴いています。そこらのデス・メタルよりもヘヴィですけどね。

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