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Point Break / HYDRA(SWEDEN)
火薬バカ一代 ★★★ (2022-09-27 00:28:02)
FRONTIERS RECORDS関連で名前を見聞きしない日はないんじゃなかろうか?なダニエル・フローレス(Key)と、その15年来の友人で、主にポップ・ミュージック・シーンを主戦場にソングライターとして活動していたというヘンリック・ヘッドストロム(G)、それにSEVENTH WONDERの1st『BECOME』で歌っていた初代フロントマンのアンディ・クラヴルヤカ(Vo)らによって立ち上げられたプロジェクトHYDRAが’22年にリリースした1stアルバム。
仕事帰りに立ち寄ったCDショップでディスプレイされている本作を一目見て、アートワークのイラストのタッチといい、バンドロゴの色味(テカり具合)といい、「これは拾い物の予感」とメタル・レーダーに感あり。久々に予備知識もなんもなしにジャケ買いを敢行した作品でしたが、透明感を湛えた哀愁のメロディがキャッチーな曲調に載るOPナンバー①が流れ始めた途端、「賭けに勝った!」と握り拳を突き上げずにはいられない、期待通りの北欧メロハー・サウンドが堪能できる好盤でありました。
ダニエル・フローレスの曲作りの腕前に関してはこれまで散々目の当たりにして来たことなので不安は皆無でしたし、SEVENTH WONDER時代から歌唱力には定評があったアンディ・クラヴルヤカも、潤いと張りのある歌声で楽曲のクオリティUPに貢献してくれています。美しいハーモニーを伴ってポップに弾む②や、北欧のバンドらしい哀感を纏い涼しげに駆け抜けていく⑦はアルバムの旨みを凝縮したような名曲ですよ。
これ1枚で終わらせず、是非とも今後も作品リリースをお願いしたくなる力作ではないかと。
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