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Shifting Time / GIANT
失恋船長 ★★★ (2022-06-24 19:13:49)
知らない内に再結成を果たしアルバムもリリースしていた彼ら、しかし、ここにはダン・ハフはいない。そしてかつてはテリー・ブロックがリードシンガーを務めていたというのだから、商業誌を読まないとこういう時代を招きますが、浦島太郎おじさんにとっては、いらぬ先入観は必要ないので困りません。
ギターはジョン・ロス、ヴォーカルはケント・ヒッリが担当、リズムセクションは往年の二人が引き継ぎ、バンドの体をなしているという事でしょう。多くのファンにとっては主役はダン・ハフだと思うでしょうが(時代遅れのワシだけか?)脇を固めるアレッサンドロ・デル・ヴェッキオを先頭に外部ソングライターの助力を得て多くのファンが待ち望むメロディアスロック路線に進んでいます。
正直、アメリカンな色は抜けレーベル印のワールドワイドなスタイルへと移行、無駄のないサウンドメイクと聞き心地のよいプロダクションのおかげでアイデアの渋滞は一切起こりません。
ある意味、ジャイアントじゃないのかも知れないが看板が変われば中身が変貌するのは当然、画期的なモデルチェンジに不満など無いでしょうが、ブルージーなテイストを求める方には、欧州風味も強すぎるかも知れませんね。
見せ場が多いとは言えないがジョン・ロスのギターもセンスにあるフレーズを盛り込み、耳を楽しませてくれます。
普遍的メロディアスロックの旨味、洗練された極上の唄モノサウンドを前に戯れ言は無用でしょう。この手のサウンドをお探しの方ならば大いに楽しめるでしょう。
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