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Surgical Steel / CARCASS
イヌマユゲ ★★★ (2022-03-30 13:11:04)
個人的な意見にはなるが、過去のMichael Amottの加入は、CARCASSの作風に大胆なメロディが持ち込まれるようになったキッカケというだけで、彼のギタープレイの有無はさほど重要視していない。

元々CARCASSはBill Steerのギター1本でやっていたバンドであるし、BillがいればCARCASSの音になるという思いがあったのだが、それが確信に変わった一枚。
(「Swansong」という中途半端な問題作はあるが、あれはメンバーのコンディションがよろしくなかったという背景もあるし…)

FIREBIRDでも素晴らしいギタープレイの数々を披露してくれたBillのギターは、本作では成熟した音になりました。
時折ブルージーな表情も見せたりもするような、バラエティに富んだメロディを堪能させてくれます。
やはり彼の個性がギラギラ光るギタープレイは飽きが来ません。

ドラムに関しては、Kenの独特なドラミングの味を再現できているかと言われると勿論「NO」なのだが、
最近のドラマーに多い「手数足数多くて速く叩ける」という自信が全面に出ているようなプレイではないし、わりと音には溶け込んでいるので個人的にはアリ。

バンドとしての復活を喜ばせてくれる一方で、今後の活動にも期待を十二分に持たせてくれる傑作です。
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