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The $5.98 E.P.: Garage Days Re-Revisited / METALLICA
失恋船長 ★★★ (2021-10-25 12:37:56)
2018年にはリマスター再発された5曲入りにEP。存在をすっかり忘れていました。わざわざ今作単体を買わなくともガレージインクに丸々収録されているのだからと思うのだが、リマスターを楽しみたい猛者には再発は嬉しいニュースでしたでしょうね。
今作の意味はシーンにとっては大きいと思います。特に日本ではNWOBHM自体が湾曲して伝わっています。なんといってもNWOBHM四天王はメイデン以外はNWOBHMと呼ぶのに微妙なガールとデフ・レパードの二つ、前者は音楽性そのものが違う、後者は本人が否定している。そしてもう一つがワイルドホーシズでした、これに関しては、日本以外でNWOBHMと括る国はないでしょう。
こんなガセネタを伝達した罪は重いのですが、一番驚いたのは30年くらいたってもまだ、それを信じて疑わない人に出会ったことの衝撃は未だに忘れられません。本当に驚きましたよ。そういう雑誌偏重のステレオタイプの人間にはチンプンカンプンでしょうが、ここで紹介された楽曲はミスフィッツとキリングジョークはNWOBHMとはちょいと違いますが、どれもがメタルシーンにとってはマイナーな存在で終わったが、NWOBHM史においては重要なバンドばかりであり、彼らのセンスの良さと自らのルーツを世に知らしめた意義は大きい、日本では人気のないバッジーもNWOBHM勢に与えた影響は大きく、そういう日本独自のシーン構成から漏れたバンドを取り上げ、多くのマニアにNWOBHMを再考させたのはエポックメイキングだと断言したい。実際にダイアモンドヘッドのアルバムは大きく取り上げられ、彼らはメタリカのおかげでスポットライトを浴びました。また、マイナーなミスフィッツとキリングジョークに手をつけた彼らのセンスにも下を巻きますよ。形や権威に囚われない自由なマインドこそロックだと高らかに宣言しています。このアルバムは内容よりもそういう姿勢に感化させられたアルバムでした。
でもなぁ2021年でもNWOBHM四天王いうてるやつおるからなぁ。NWOBHMに四天王なんて括れるようなアイコンはいませんよ。
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