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Mortal Repulsion / GOREAPHOBIA
kamiko! ★★★ (2021-07-17 02:45:53)
米国産デスメタル2011年作
ゴアリーな要素を含ませ、手数多めの華麗なドラミングとザクザク感あるギターリフ、気持ち悪いギターソロがツボを突く古学校死スタイルど真ん中サウンドだ。
しかし、Cannibal Corpseあたりの同路線と比較すると殺傷能力はそんなに高くなく、しかもダサさが同居しており、B級愛を以って愛聴すれば、その魅力の虜になるだろう。
ゴア路線はいかに激しく聴かせるかというところがポイントだと思うが、このバンドの面白いところは、激しさではない固有の味わいで血塗れ感を表現しているところだ。
1990年代以前から活動していた上、最近はギタリストのAlex BouksはINCANTATIONやIMMOLATIONのような大御所に在籍した実績を持つワリに全くの無名。
というか、そんな大御所バンドに在籍するだけの実力や独創性を持つが、この人の世界観があまりにB級路線過ぎて、ミーハーなデスメタルファンにはダメだったんだろう。
フルレングスアルバムも僅かで、ボクはこの盤のみゲットしている。90年代頃のEPやCDR作品は、決してポンコツではないが、醜悪な作品で、結構な値がついている。
まあ、この盤をゲットしたキッカケとなった、ダサいPVランキングの最上位に位置するショッキングな時代錯誤PVは、この人の世界観とダサさが凝縮されている。
B級愛を持つデスメタラーは、このPVは是非体験して欲しい。その上でこの盤を聴くと、この人固有のユーモア、この盤の独創性をより理解できるだろう。

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