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Undying / DANGER ZONE
火薬バカ一代 ★★★ (2021-05-05 23:34:44)
イタリア人ギタリスト、ロベルト・プリオリ率いるDANGER ZONEが'12年に発表した2nd。国内盤は'18年のリリースで、その際にはタイトルを『UNDYING《RELODED》』と改め、GとKeyの録り直し、ミックスやリマスターによるお色直しが図られています。
結成は80年代前半と古く、デビューEP『VICTIM OF TIME』を発表した頃はNWOBHMからの影響も露わな武骨な正統派HMを演っていたそうですが、アメリカを拠点に活動するうちに徐々に音楽性がポップ化。復活第2弾アルバムとなる本作で聴けるのは、Keyによる薄化粧も施されたタイト&キャッチーなメロディック・メタル。
国内盤の発売がANDER STEINからだったので、もっとAOR/産業ロック路線に寄せまくった内容かと思いきや、熱い歌いっぷりが気持ち良いVoにフラッシーなG、エッジと重量感を併せ持ったリフ&リズムがサウンドが過度に甘口になることを防いでくれています。だからこそ我らがE-Z-Oの代表曲“FIRE FIRE”のカヴァーもばっちりハマったのではないかと。同曲に深く関わったジョディ・グレイがロベルトのビジネス・パートナーだったのが縁で今回のカヴァーが実現したらしいのですが、これが「原曲より良いんじゃね?」と思わずにはいられない劇的な出来栄え。正直本編のハイライト級なこの曲のインパクトが他の収録曲の存在を霞ませてしまっているきらいはあるものの、それでもGプレイが痛快な②、小気味良くハジける⑦、Voの熱唱がメロディの哀愁味を引き立てる⑨といったフックの効いた楽曲からも明らかな通りバンドの作曲術とセンスの冴えに疑う余地はありません。
とりあえず“FIRE FIRE”目当てでもいいので一聴をお薦めする1枚。
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