この曲を聴け!
The Seventh One / TOTO
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-05-13 00:33:00)
88年発表の7thです。
前作から加入したジョセフ・ウィリアムズのヴォーカル・センスがここに来て開花したという感じの素晴らしい作品です。ジョセフの歌のうまさはいわずもがな。音の方もそれまでのTOTOの音楽性に、当時全盛であっただろう商業ハードロックの空気が加わって非常に面白いものになったと思います。
「Pamela」「Stop Loving You」「Home Of The Brave」はその中でも特によくできた作品だと思いますが、中でもお勧めな曲は5曲目の「Mushanga」です。切なさと寂寥を湛えたこの曲は他には類を見ない個性を放つ素晴らしい曲だと思っています。なんとも言えない、なんとも表現できないんだけれども心に訴えかけてくる曲です。イメージで言うならば夏の終わりの夕焼けの海岸で、やさしく吹き付ける冷たい風に秋を感じ、ひと夏の恋はもう過ぎ去ったことを悟る、というような感じでしょうか。
しかも個人的にこの曲にはかなりの思い入れがあって、聴くたびにいつも切なく、そして悲しくなってしまいます。とても大切な思い出がこの曲はあります。
とにかくTOTO随一の名曲(と僕が勝手に思っている)であるこの「Mushanga」が収録されたこのアルバムを皆さんもぜひご賞味あれ。
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