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The World Needs a Hero / MEGADETH
失恋船長 (2020-11-24 16:05:20)
アルバムジャケットが昔をイメージさせるものに変わりファンの期待を相当煽ったろう。ギターのマーティー・フリードマンはバンドを去ったが、後任も技巧派で知られるアレ・ピトレリです、これは期待できるぞとなります。オープニングも地味だが、昔の空気を纏っており、なんとなくクリスタルである。
しかし、その雰囲気もまま、大きな盛り上がりもなくラストまで完走。収録時間が長い感じてしまい。肩透かしを喰らった気分である。
どんなものにも賛否あるだろうが、新しい事に取り組んだ前作は、メタル脳にとってはイマイチなだけで一般的ロックファンにとっての評価は違うだろう。今作は、自らのフィールドに戻って作業を進めようとしたのに、根幹となるスタイルが見えてこず、ある意味、前作以上に中途半端で覇気がないように映る。
雑誌のレビューも知らないし、当時の評価も全く分からないが、個人的には昔の名前で出ています感が強く、もっとメガデス強めでお願いします感がハンパない、あのスタイルに近いだけに渇望感がピークに達してしまい、イケそうでイケないもどかしさがハンパない。
これがメガデス黄金期に近いスタイルですと言われたなら、豊田真由子ばりに違うだろうとシャウトするだろう。
個人的にはアルバム長いなぁである。一曲一曲も長いである。アル・ピトレリが悪いのではない。時代の流れに即して、自分達を見失ったバンドの末路という事だろう。
このアルバムのあと、ライブ盤を残しバンドは解散したと知ったのだが、驚きはなかった。晩節は汚すものではない。
雰囲気はバッチリなのに、何にもないアルバムになってしまった。メガデスの看板は安くない。そういやメタリカもファー首に巻いたり、メイクしたりして写真に写っていた時代だもんなぁ。
当時、完全にメジャーシーンと鎖国していた私には、つい最近の出来事なんですよね。
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