この曲を聴け!
Welcome to the Borderland / The Borderland Rituals / UMBRA NIHIL
kamiko! ★★★ (2020-10-09 04:29:41)
アヴァンギャルドドゥーム路線では、Markus Marjomaaというギタリスト率いるユニットの、Umbra NihilとAarniが最もボクのツボを突く。
意外と海外では評価されず無名なのかも知れないが、このギタリストの奏でる旋律、ギターの歪み、病的な不協和音、適度なサイケさなど
どれをとってみても強烈で、この人にしか作れない独創的な、癖のある、毒気を含んだ音楽に圧倒される。
Aarniが世に出たデモ音源ですら、そのギターの音が鳴った瞬間に、この人はホンモノだ、と思わせるインパクトと固有の毒気がある。
作品的には前作のファンタジック・メランコリックドゥーム「Gnoia](2004年作)が好みだが、純粋にMarkus Marjomaaが奏でるギターワークの
魅力を楽しむとしたら、こちらの盤だ。この曲はアルバム最初を飾る曲だが、ぶっ壊れた、イーヴルな、シュールな、気持ち悪いリフ満載な
Markus Marjomaa固有の魅力が詰まっている。この人が奏でる音は、Aarniの一連の作品にある森のジャケイメージも手伝ってか
濃厚な毒・瘴気と共に、音に植物の蔦が絡み合うかのような気持ち悪さがある。誰にも真似できないオンリーワンな個性を放っている。
この盤に限っては、そういった濃厚な毒がジャケイメージと作品の世界観によって、イーヴルかつ背徳的な感じに昇華されている。
ずっと新たな作品を待ち続けるが、最近は全く音沙汰が無く、活動しているのかどうかも不明。再び危険な異端ドゥーム作品を作ってくれることを願う!
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