この曲を聴け! 

Astronoid / ASTRONOID
kamiko! ★★★ (2020-06-19 01:11:26)
米産ポストブラック的プログレッシブロック2019年作
先月馬券をハメてフィンランドのBlood Musicレーベルの近作大人買いを敢行、コロナウイルスで一時空輸便が激減していたが、どうやら北欧からの空輸は
やっと平常時に戻りつつある。ちなみに、2ヶ月以上前にロシアのショップでガッツリ大人買いした作品群は未だ届かず。ロシアは感染拡大で大変なんだろうな。
散々待たされたBlood Music作品群をここのところ堪能しているんですが、発注した時に最も期待していた作品がコレだ!
前作「Air」は、ポストブラック&清々しい爽快感路線を打ち出した、既存バンドにいそうで意外と誰もやってなかった、独創性を発揮した作品に感銘を受けたが
今作はアルバムタイトルに自身のバンド名を採用した、かなり気合の入った作品だ。まさに、ここで打って出ようという熱意が感じられる盤だ。
前作の荒涼とした土地と空のジャケとは打って変わって、幻想的な山の尾根をバックにポップでモダンなデザインのジャケに変化、音楽性にピッタリだ。
音楽性は前作の延長上のモノだが、なんでしょう、この美しく綺麗でありながら、優しくも激しく、情緒に訴えるようなエモい感じは。
普段、死体を引き摺るような腐った汚いデスメタルや、底辺の残念人生サウンドばかり聴いている自分自身がキッチンハイターを頭からかぶって浄化される感覚だ。
折角の休暇だというのに、思わず今日はコレを聴きながら浴室をピカピカに磨いた上、部屋の大掃除をしてしまった。
ブラストは影を潜めるも、トレモロリフのポストブラック的要素を維持しつつ、より起伏のあるドラマチックな楽曲を展開、非常にカッコいい納得のクオリティだ。
特に16ビートで疾走するパートがとても気持ちいい。トレモロリフとビートがピッタリフィットするんだろうね。前作はココがブラストだった。
海外の書き込みをを翻訳してみると、アメリカとカナダに多くのファンが存在しているようだ。もしかしたらカナダのDevin Townsentファンのツボなのかも。
たぶん日本ではまだ無名な方に含まれるのかな。万人受けしそうな鉄板級の盤なので、超オススメです。たまにはこういうクリーンな音もいいね。

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