この曲を聴け! 

In A Mirror Darkly / MEKONG DELTA
kamiko! ★★ (2020-05-02 01:19:14)
ドイツ産テクニカルスラッシュ2014年作。
創始者ラルフ・ヒューベルトがこのバンドを始動したのが1980年代、現在は演奏技術の高いバンドが多くなったが
当時のスラッシュメタルバンド群では、抜きんでて演奏技術が高く、ステージパフォーマンスでは再現できないのでは、と言われたほど。
何拍子なのかもわからない程に複雑怪奇な変拍子リフを多用し、もはや聴かせるというより演奏技術の限界を追求するような志向性が窺える。
また、クラシックを融合させたバンドで、HRとクラシックを融合したネオクラシカルメタルこそやってるバンドは多いが、
クラシック音楽とテクニカルスラッシュメタルをクロスオーバーしたバンドはこのバンドしか思いつかない。
ムソルグスキーがよほど好きなのか、過去作には、ムソルグスキーの楽曲を融合した作品がある。
個人的には「禿山の一夜」を融合させたDances of Deathが一番好みだが、もはや禿山の一夜が複雑怪奇なスラッシュになっていた。
そういう下地のあるバンドだが、今作はどうやら単にテクニカルスラッシュの限界に挑戦するアルバムで、クラシック音楽は混ざってなさそうだ。
とりあえず一聴しただけでラルフヒューベルト臭溢れる楽曲群、変則リフとハイテクニックのオンパレードで相当疲れるが、このバンドはこうあるべき。
しかし、現在はハイテクニックバンドが増えたので、インパクトが薄れつつあるのも正直なところだ。それでも、このバンドのハイテクは一聴の価値がある。

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