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Future World / PRETTY MAIDS
失恋船長 ★★★ (2019-07-08 20:47:13)
大物プロデューサー、エディ・クレイマーを招聘してリリースされた意欲作。欧州大陸の高貴な香りと叙情性、そして大衆性を完備するポップフィーリングを高次元で融合。ハード&ファストなのにポップで聴きやすいと言うオープニングの①など顕著に表れているだろう、またギターリフのキレも特筆すべきだ。
全般的に未完成な部分もあるのだが(②⑥などEUROPEみたいに聞こえる)。ロニー・アトキンスも、どんなキャラで歌うのか決めかねていると言えるだろう。それが欠点にならず将来性の豊かさに繋がっているのが、このバンドの魅力の一つだろう。

新加入のKEYを前面に絡ませつつも、音楽的な路線を押し広げる事に留まっているのも好印象。大衆性とハードサウンドの融合、欧州的な翳りと叙情性、その湿った感触がべたつかずに絡むのもワールドワイド仕様とも言え、おしなべてクオリティの高い楽曲が揃っているだけに視聴感も上々と、バンドの出世作である事は間違いない。

最終的にアルバムを仕上げたのはエンジニアのフレミング・ラスムッセンだったりと、内部ではゴタゴタもあったようだが、バラエティに富んだ内容は順当に成長した姿として、今なお色褪せる事無く燦然と輝いていますね。パワフルなサウンドだけに拘らない柔軟な姿勢がバンドの魅力を倍増させているのも見逃せません。そして、マニアとして見逃せないのがグラハム・ボネットが②⑤でバックキングボーカルで参加したのもプチ話題だった。

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