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Between Red and Blue / VIOLET JANINE
失恋船長 ★★★ (2018-10-15 13:41:41)
所謂、北欧版アメリカンアイドル出身のスウェーデン人女性シンガー、ジャニー・ナイマンを中心としたメロディックHM/HRバンドの1st。
バンドメンバーも短髪で今っぽい容姿のメンバーが脇を固めていますので、イメージは悪くないでしょうね。出している音も堅実な作りのハードサウンド。北欧らしい瑞々しい叙情性と甘美なメロディ、そこにチョイハスキーだがクリアーさもある声が乗るのだから嫌みな要素もなくストレートに響いてくる。冒険はしていないが安心して聴いてられる伝統的なスタイル、楽曲も4分前後のコンパクトな楽曲が大半を占め、聴きやすく纏めている。その反面、BGM化してしまいサラリと流れてしまいようになるのが残念な要素ではある。せっかくなんだからヴァイオレットさを前に出した方が良かったのに、グルーヴィーな⑤の色気や、ゲストシンガーを迎えデュエットしている⑨なんて、彼女のロックシンガー的な魅力が出ていると思うのだが、⑥で歌うのはトニー・マーティン、彼が見事に歌い上げています。流石のヴァイオレット・ジャニーンもかたなしですかね。
歌を前に出したミックスを考えれば主役はヴァイオレット・ジャニーンですからね。彼女の歌を主軸に置いた聞かせれるアレンジを曲も申し分なく、この手の北欧サウンドが好みの方なら安心して聴けるでしょう。
女性シンガーのグロウルは飽きた、パヤパヤ歌うシンフォ、ゴシック系も誰が歌っているのか違いが分からん、そんな状態に辟易しているマニアには、ドロ・ペッシュ系の歌い込めるロックシンガーに興味のある方はトライしても損はしないでしょう。
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