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Tales of Inevitable Death / SOULEMISSION
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2017-08-25 12:53:17)
2016年発表の1st。
「Sea of Emptiness」でSHININGのNiklas Kvarforthがゲスト参加。

…SHININGの彼が参加してる時点で何となく予想はつきますが、トレモロを多用したメロディックな曲作りとは裏腹に、メロディ自体はどこか病的で前衛的な雰囲気のある、鬱要素強めなメロブラ。要所でアトモスフェリックなキーを配し、更に鬱要素を深めていくスタイルで、ヴォーカルも往年のManiac氏のパフォーマンスを髣髴とさせる、粘着質な喚き声で曲に負けじと病気振りを発揮。

ブラストによる疾走を多用し、メタリックなギターソロを入れるなど、メリハリのついた展開などはエクストリームメタル然としていますが…ドラムのやや軽めな音、ノイジーなギターの音色など、プロダクションは若干癖があり、デスメタルなどの持つゴリゴリとした硬質さは志向されていない感じ。この音作りや、楽曲それ自体、ヴォーカルの狂気などが合わさり、まるで普段は自傷を繰り返している精神を病んだ人間が、突然攻撃性を外部に向けだして斧を持って襲い掛かってきた…みたいな、ヤバい雰囲気に満ちてますね…。

楽曲のクオリティの高さと、鬱屈したカルトさが上手く合わさった作品。メジャー志向でもマニア向けでもないニッチな感じはありますが、個人的にはかなり好きな部類の音です。

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