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Eurobounds / LOUDNESS
火薬バカ一代 ★★★ (2016-12-01 23:32:45)
映像ソフトに関しちゃ昔から購入にあまり積極的じゃなかったのですが、IRON MAIDENの『LIVE AT DONINGHTON 1992』とか、辛抱堪らず買ってしまった作品も幾つかありまして。その中の一つで特に印象に残っているのが、'84年にLOUDNESSが、英国、オランダ、ベルギー、西ドイツといった欧州各地を転戦した際に収録され、バンドの海外(特にオランダでの)人気の高さを知らしめた『EUROBOUNDS』。で、それが’00年にリマスター&CD化されてリリースされたのですから「買わない理由がねぇよ!」と。
『THUNDER IN THE EAST』リリース前(アメリカでのブレイク前夜)ということで、セットリストは4th『DISILLUSION~撃剣霊化~』以前のアルバムからチョイス。全7曲という収録曲数の少なさに加えて、各曲ともフェードアウト処理、またMCや掛け合いの類も殆どないソリッドな構成とが相俟って、少々の食い足りなさを覚えるのは確か。けれどもCDを再生すると、1曲目の“CRAZY DOCTOR”からいきなり耳をつんざくヨーロッパのメタルヘッドの野太い歓声がそうした些細な不満を吹っ飛ばしてくれます。取り分け“DREAM FANTASY”に始まり“SPEED”へと至る、終盤のスピード・ナンバー4連打は圧巻。本作を聴くと、元々アグレッシブなHMを好む土壌があった彼の地でLOUDNESSが熱狂をもって迎えられた理由がよく分かりますし、満員御礼、熱気むんむんの会場で堂々たるパフォーマンスを繰り広げる彼らの、「一度きりの海外公演で思い出作り」みたいなレベルとは、まるで次元の異なる勇姿をビデオで初めて見た時の衝撃が蘇りますよ。
そんな訳で愛して止まない1枚なのですが、未見の方はまずDVDの方からどうぞ。

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