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Les Fils du Métal / SATAN JOKERS
火薬バカ一代 ★★ (2016-03-24 22:30:20)
SATAN SLAVESとGIPSY JOKERSなる地元暴走族2組からバンド名のアイデアを頂戴し、SATAN JOKERSを名乗ったフランス出身の4人組が、’83年にPHONOGRAM RECORDSから発表したデビュー作。
最初、メンバーが豪快に立小便してんのかと目を疑ったジャケット・デザインはしょうもなさ過ぎますが(つか、この時期のフレンチ・メタル・バンドのアートワークはどれも微妙な気が…)、そんな本作がフランス国内において瞬く間に1万枚以上を売り上げる大ヒット作となり得たのは、何もメンバーがイケメン揃いだったからだけではなく(それもかなり大きかったらしいけど)、アルバム自体が確かな品質を備えていたからこそ。
一応は正統派HMの範疇に入る音を出しつつも、タイトな演奏力を誇る楽器陣(特にリズム隊)と、ツインVoによる華やかなハーモニー、そして人を食ったようなアレンジ・センスを活かした楽曲は、紋切り型には収まらない風変りな個性を主張。特に“SAMOURAI”なるタイトルに負けない勇ましさで押し出して来る③と、「トーキョー」「ゲイシャ」「サムライ」「フジヤマ」とジャパネスク・キーワードの数え役満みたいな④は、紛うかたなきSATAN JOKERS印の名曲です。
個性的であるがゆえに結構好き嫌いが分かれる作品だとは思うのですが、とりあえず80年代フレンチ・メタル・シーンの隆盛を語る上では外せない1枚であることは間違いありません。
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