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The Carnival Bizarre / CATHEDRAL
はっちゃん ★★★ (2016-02-18 01:28:43)
とても70年代っぽいアルバムですね。

ここまでくるとドゥームとかストーナーなどという曖昧なカテゴライズは邪魔なだけという気がします。
個人的には70年代のHRグループが持っていた要素を現代的なサウンドで再構築したのがCATHEDRALという
認識なので、70年代の音楽が主食の僕にとっては非常に旨味のあるご馳走ですね。

1stの音楽性は確かにドゥームでしたが、3rdである今作はドゥームの最大の特長であるスロー・テンポは
かなり控え目で、そのかわりに多様なリズムによる楽曲が収録されています。ハネたリズムや三連などの
どちらかというと黒人音楽に顕著なリズムがこの作品のカラーを決定付けたのではないでしょうか。
そう、今作のキーワードは『グルーヴィー』です。皆様のご指摘のとおりですね。実はサバスもかなり
実験的に様々なリズムを取り入れたりしてるんですが、そういう部分にもインスパイアされてるのかも。
とは言いながらも、ドゥーム・マニアのニーズにお応えすべく「Night of the Seagulls」のような
ナンバーもしっかりとご用意されているのでご心配無きよう。「Inertias' Cave」では遊び感覚で
ZEPの「Mobby Dick」のリフが引用されたりしていてなかなか楽しいですよ。

前作、次作ともにドゥームという枠にに囚われない素晴らしい作品だけど、僕はこの作品が好きですね。

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