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Break out / TRANCE
失恋船長 ★★★ (2016-02-10 11:28:27)
泣きのメロディとクラウス・マイネ、インフルエンザに掛かるな歌声がなんとも泣かせる名曲『Confession』がエエですね。初期スコーピオンズやアクセプトにも通ずる叙情的な泣きとポップフィーリングを生かしたジャーマンメタルを披露、1stということで垢抜けない面や攻撃性を残しつつも煮え切らないメロディとキャッチーさとの噛み合わせの悪さがやや気になるものの、ハマった時は理屈抜きにカッコいいと思わせる渋さがありました。なんと言っても欧州産ならではの泣き、徹底した湿り気と哀愁を塗した音色に胸キュンさせられますね。咽び泣く④に悶絶、スコーピオンズ印満載の⑤など、今では聴く事の出来ない往年のサウンドにやっぱり泣かされます。ヴォーカル、演奏と荒削りな面はあれど、高いポテンシャルを持て余し、燻り今にも破裂しそうなムードが好きでしたね。分かりやすいスピードナンバーがないのが、ライトリスナーには取っつきにくいのかも知れませんし、古臭い音かもしれませんが、②④⑤⑥⑨で聴ける透き通るような繊細さとロックのダイナミズム、そして猛烈な泣きの世界を堪能してもらいたいですね。
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