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Immortalized / DISTURBED
ヤングラジオ (2015-08-22 21:54:11)
活動休止期間を経て、前作から約5年振り通算6枚目のオリジナル・アルバムである。
最近では5年ぐらいのインターバルは割とある事なので、単に新作が5年振りに出ただけと考えても良さそうなんだけど、そうはいかない事情がこの新作の中身にある。

僕は、前作で1st~続いた彼らの集大成、言い換えれば一つの完成型を見た感じがした。
前作「Asylum」には危ないとも言える緊張感があり、こういった作品の後には必ず何かが起こるものである。
まさかそれが、活動停止に繋がるとは思わなかったけど、それぐらいの中身の濃さはあった気がする。

僕は、中途半端な妥協のある再出発なら、このまま終わってもいいという考え方をずっと持っていたけど、正直この新作を聞いて複雑な気持ちになった。
生みの苦しみを味わう、前作の延長線上のような作品にならない事は分かっていたけど、僕にとっては違和感がある内容に仕上がっている。

何も変わっていないと感じる人も多いだろうけど、やけにリラックスした空間の多さに僕はビックリした。
バンドがリスタートするための作品と割り切れば、強引にでも自分の気持ちを納得させる事は出来るけど、それにしても繰り返し聞きたくなる感覚を持てなかったのは、彼らの作品で初めてかも知れない。
何かが足りない......。
作風に問題があるという訳でもなく、「らしくない」という訳でもない。
でも、やっぱり何かが足りないのである。

再始動........には、クリアしなければならない問題が実は多い。
それを本当にクリアしたのだろうか.......。
少々の妥協や違和感はあってもいい。
音楽性に変更はないものの、練りが足りないと感じるのは自分だけだろうか。
やけに淡白なのである。

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