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Epistemology / KEEP OF KALESSIN
Usher-to-the-ETHER ★★ (2015-02-11 21:56:01)
2015年発表の6th。
…相変わらず、エクストリームメタルとして鬼クオリティの作品をリリースしてくれますね…。スラッシュメタルをベースとした、キレの良さと細やかさを兼ね備えた切れ味鋭いリフを縦横無尽に奔らせつつ、Vyl氏の鬼神の如きハイパー過ぎなドラミングと絡み合い展開する楽曲は、憧憬の眼差しを禁じえないほどにかっこいい。ヴォーカルはThebon氏が抜けてしまい、Obsidian C氏が兼任する事になったようですが、前任者のスタイルを踏襲したキレ良く歌詞を吐き捨てるダミ声デスで、痛手をあまり感じさせません。
前作から脱ブラックがかなり顕著ですが、今作では更にそれが押し進められてますね。大仰なメロディを歌い上げるクリーンヴォーカルの比率が非常に高くなったことと、ギターソロパートの大幅増量によって、更にブラック度は減少、メタル度が増加した感じ。特に10分近くある大作のタイトル曲なんて、ほとんどObsidian C氏のギターソロが主役のような楽曲と言っても過言ではないと思う。…ぶっちゃけ、これはやりすぎな気がするんですが…。
KOKはクオリティの高い音を聴かせつつ、ブラックらしい土着的なトレモロも鮮やかに聴かせてくれる曲作りが魅力だと思っていましたが…今作はヴォーカルラインとリードギターにメロディの役割が振られてるため、なくなっている訳ではないものの、使いどころの「鮮やかさ」は確実に減退してしまった印象があります…。正直、これでヴォーカルがマイルドな声じゃなくて、パワーメタル系の暑苦しい頭声だったら売り払ってたかもしれません。
まあ、なんだかんだ言って風呂で思わず「♪Essence of the Mind~」とか無意識で口ずさんでいたりするので、実はそれなりに気に入ってたりはするんですが…。「コレジャナイ感」が全く無いといえば嘘になりますね…。
→同意