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Awake the Riot / DUST BOLT
火薬バカ一代 ★★★ (2014-09-03 23:57:24)
'14年発表の2ndアルバム。デビュー作に引き続きアンドレイ・ボウジコフの手掛けたアートワークや、社会問題について物申す歌詞が、彼らがスラッシャーらしく「言いたいこと」を山ほど抱えたバンドであることを物語ります。
NAPALM RECORDSとの契約を得てレコーディング作業が行われているだけあって、自主制作だった前作とはサウンド・プロダクションの質が段違い。その結果、耳から出血する勢いで刻み倒されるGリフの鋭利な求心力や、猛烈なアップダウンを息を止めて全力疾走しているかのような、手数の多いリズムの迫力が、スポイルされずにダイレクトに伝わって来るようになりました。
PVも作られた②、7分超のドラマが託されている⑩等、単なる彩りの域を超えて「聴き所」として機能するメロディを奏で始めた2本のGに、抑揚の増したシャウトを繰り出すVo(別にメロディアスに歌っているわけではない)・・・と、今回は欧州パワー・メタル成分が上昇。整合性と引き換えに破天荒さが薄れたことに不満を覚える向きもあるようですが、気持ち聴き易くなったからと言って、ジャーマン・スラッシャーらしい突撃感覚に鈍りがないことは、初期KREATORとベイエリア・スラッシュの併せ技一本な①③⑤といったハイテンション/ハイスピード・ナンバーの数々を聴けば明らか。ことに⑧のGリフの只事ではないカッコ良さには、胸の鼓動が早まらずにはいられませんよ。
DUST BOLT入門盤としてお薦めする1枚です。

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