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Coils of the Black Earth / MAVETH
Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-02-18 22:29:43)
2012年発表の1st。
ヘブライ語で「死」を意味するバンド名や、おぞましく邪悪な世界観が期待できそうなアートワークから興味を惹かれますが、中身もブラック好きにもアピール出来そうな邪悪さ重視のデスでかなり良いですね。タイプとしてはIMMOLATION辺りに近い、うねりのある禍々しいリフと、疾走というより蹂躙という感じの暴虐なリズムで攻めるブルータルなデスで、IMMOLATIONやULCERATE、INCANTATIONなどと同様に、このバンドにもブラックに通じる宗教じみた邪悪さが漂ってます。
IMMOLATIONなどと比べると、こちらは暴虐性で一歩譲るものの、よりブラック的な禍々しさに重きを置いたような作風になってるように思います。この手の優れたバンドって、リフに正統派やメロデスの刻み、ブラックの寒々しいトレモロとはまた違った、塗り潰すようなダイナミズムを感じるどす黒さがあるように思うんですが、このバンドもその点申し分なしです。低音効きつつノイジーさもある音質とも相俟って、地獄の炎に焼かれるかのような凄まじさ。
上記バンド以外にも、BEHEMOTHやSVART CROWN、ARKHON INFAUSTUS辺りのデス由来のヘヴィネスを取り入れ、それが暗黒性に直結しているバンドが好きな方にお勧め。おぞましくかっこいい作品。
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