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You Are There / MONO
netal ★★★ (2014-01-07 00:01:37)
日本のポストロックの4th。2006年。
クリーンギターと轟音リフの対比、トレモロの使用等、特筆すべき真新しい事をやっている訳ではない。
しかしながら、最大の特徴である圧倒的なまでのアトモスフィアが本当に素晴らしく、そんな事は全く気にならない。
得体の知れない不安と恐怖、それを乗り越えた癒しと生の実感、幻想的な世界…そういった要素が濃密に感じられる。
小曲②⑤を除く4曲が10分越え、しかも全編インストだが、冗長さは一切感じられない。
一つの要素の表現の中でもフレーズやアレンジが徐々に変化していくおかげだろうか。
またその変化が感情のゆらぎを表現しているようにも思え、「死と向き合い生を浮かび上がらせる」というこの作品のコンセプトにリアリティを与えている気がする。
バンドサウンドのみならず、壮大なストリングス等も非常に効果的である。
轟音ギターやトレモロの使用、アトモスフィア重視の作風から、メタルで言えばシューゲイザーブラックが最も近いと思われる。
ポストロックやシューゲイザー好きには勿論、それらに影響を受けたメタルを愛聴する人にも強くお勧めできる名盤。
気に入り度…97/100
おすすめ…Moonlight
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