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I, Master / THE ONE
Usher-to-the-ETHER ★★ (2013-11-09 16:20:08)
2008年発表の2nd。
作風的には耳を聾するようなブラストで攻め立てる、ブルータルなパートや混沌としたリードギターのフレーズを絡めつつ、オールドスクールに進行するブラックという感じですが…音作りがかなり辛口。メロディ感を感じさせない程強く歪んだシャーシャー系のリフの音色は、目の前にどす黒い帳を下ろされたかのような絶望感を感じますね…。
そしてそのギターの作る轟音の中で響く、他の音の聴かせ方もかなり上手いと思う。まず五寸釘の混じった暴風雨が吹き付けてくるような、RAWなドラムの音色はプリブラ好きには心地良い音だし、獣の唸り声のような獰猛ながなり、オカルト的な恍惚感を誘発するような地縛霊系クワイアなどはリフのノイズによるヴェールが掛かっているせいで、一層カルトな響きを得ているように思います。
ノイジーながら、頽廃的な雰囲気の宗教画のような、厳かで陰鬱な雰囲気を持つアルバム。カルト志向な方にはお勧め出来るのではないでしょうか。
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