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Hail to the King / AVENGED SEVENFOLD
ヤングラジオ ★★ (2013-08-28 05:42:50)
前作から約3年振りの新作の登場である。
先行シングルである②を聞いた時、これは賛否分かれるだろうなと思ったけど、それ以上に評価が難しい内容に仕上がっている。
アルバム全体の質感で言えば、確かに違和感を感じるんだけど、僕は前作で感じたメタリカやアイアン・メイデン的要素が強くなっただけで、作品の変遷で言えば当然の流れであり、ある意味納得できる作風であると思う。
実は、前作で彼らが目指して形がこのような作風であり、やっぱり変化の道を選択していた事実を確認する事ができる新作でもある。

個人的にどう評価するのか、正直迷う。
結論から言えば、僕の評価は悪くない。点数で言えば、85点ぐらいである。
楽曲におけるサビの弱さやメロディの起伏の少なさ、特徴が無さすぎるドラムス、あっさりし過ぎるアルバム構成等、マイナス的要素を探すのは簡単なんだけど、統一性を重視した作風、敢えてバランス感覚を無視した新機軸に特化した潔さは、評価すべき点ではないだろうか。

やっぱり彼らはアメリカのバンドであった事を、僕は再確認した。
今の停滞したアメリカのロック・シーンを、逆説的に証明している。

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