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Masquerade / MASQUERADE
火薬バカ一代 ★★ (2013-04-18 23:01:17)
レーベル・メイトのJACKALと共に来日公演を行ったこともあるスウェーデン出身の4人組が、'92年に発表した1stアルバム。90年代に勃発した第二次北欧メタル・ブームの先駆けとなった作品群の一つで、記憶が確かなら、個人的に初めて購入したゼロ・コーポレーションのアルバムだったような・・・。
Keyを適宜効かせつつ、トニー・ハーネル型ハイトーンVoが歌い上げるのは、北欧らしい透明感とアメリカンな快活さを併せ持ったメロディアスHRサウンド。曲間を切り詰め、時にSEやインストの小曲を配して全編を流麗に綴るアルバム構成や、重厚な音作り、華麗なコーラス・ワークからは、デビュー作にして既に新人バンドらしからぬ洗練された物腰が感じられます。
爽やかな名曲⑤を筆頭に、明らかにTNTの強い影響下にある音楽性なのですが、歯切れの良いGリフの刻みから滑らかなソロ・パートまで、澱みなく動き回って楽曲を盛り立てるGの存在がこのバンドならではの個性確立に大きく貢献。昔はもっとポップなサウンドのイメージを持っていたのですが、久し振りに聴き直してみたら、キリリとエッジの立ったGが全体を引っ張る、思った以上にハードな作風で「おっ」と思わされましたね。
と同時に、彼らが次作以降、急速にヘヴィな方向へと傾斜していったことも当然の帰結だったのかなぁ、と。
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