この曲を聴け!
Shunya / WALLACHIA
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-01-06 23:27:10)
2012年発表の3rd。
日本人名っぽいアルバムタイトル(笑)。「俊也」ってところでしょうか。
路線としては、トレモロや刻みをバランス良く織り込んだギターリフに、シンセによる荘厳な装飾を纏って疾走する、メロデス要素もあるシンフォニック・ブラック。生のストリングスを使用するパートもあったり、シンセが弦や鍵盤系だけでなくサイバー系やSE系の音色も交えていたり、ドラマ性に富んだクオリティの高い音。何気にギターリフが耳を惹く箇所も多く、バンドサウンドと装飾のバランス感覚も良い感じ。
ただクオリティの高いシンフォニックブラックというだけでなく、個人的にはBORKNAGAR辺りに通じる、バイキング風味の勇壮さにプログレッシブな感性が加わったような、独特の感覚も覚えるんですよね。特にブラストで攻めるパート、暴虐さよりも勇壮さと神秘性が同時に伝わってくるような雰囲気が似ている気がします。この辺り、シンフォ系のテンプレ通りでない魅力が感じられてグッド。
様式をなぞっただけの音とは一線を画してますし、聴きやすさ、クオリティの高さ共に申し分のない音だと思います。シンフォブラック系の基本バンドを一通り押さえて、更なる深みに嵌まっていく足がかりとしても非常にお勧めな音源。
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