この曲を聴け!
Mocking the Philantrophist / GRAND BELIAL'S KEY
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-10-03 17:37:37)
97年発表の1st。
これはかっこいいですね。
一聴すると、アングラ臭を隠そうともしない、生々しく泥臭いようなリフの音色に、吐き捨てるような低音がなりヴォーカルが乗る、ウォーブラックのような音なんですが…ウォーブラック的な荒さをしっかり感じさせつつも、メロディアスな哀愁であったり、ドラマティックな展開があったり、正統派メタルを通過しているような、メタリックな感性…それもメロデスのような洗練されたものではなく、もっと古臭くアングラなものが備わっている感じのする音。
一見するとその二つって相性が良いようには思えないんですが、アングラでオールドスクールなメタルの素養を感じさせる演奏であったり、時々クサメロの領域に入りかけるメロディアスさであったりが、意外にも汚い音質による生々しい演奏によって更なる魅力を引き出されているんですよね。時に牙を剥く、ウォーブラック的な自棄な攻撃性も、メタル本来の持つドラマ性をより強化している感じ。…まあ、単に私がこの泥臭い音作りがツボなだけというのも否定はしませんが(笑)。
これはブラックのアングラな音質に抵抗がないなら是非とも聴いておいてほしい一枚ですね。とにかくかっこいい。その一言に尽きます。
→同意