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Burning / SHOOTING STAR
火薬バカ一代 ★★★ (2012-08-19 00:54:52)
再度ロン・ネヴィソンとタッグを組んで作り上げられた'83年発表の4thアルバム。
ラジオ・ヒットとなった②⑧、それに⑨といったポップな躍動感に満ちた楽曲が顕著に表している通り、ヴァイオリン奏者を擁しながらもそれを飛び道具としては用いず、飽くまでアンサンブルを重視してコンパクトにまとめられた「脱プログレ・ハード、おいでませAOR/産業ロック」な方向性を模索する本作ですが、次の『SILENT SCREAM』程はそっち路線に開き直れておらず、随所にプログレ・ハード時代の残り香を漂わせた作風は、バンドが未だ過渡期にある事実を物語っています。
但し、モータウン・バンドFOUR TOPSの名曲の秀逸なカヴァー⑦を含む本編は、前作を大きく上回る捨て曲なしのクオリティを提示。また全体的にハードネスの底上げが図られているのは、ポップ方向に振れた前作の反動か、はたまた当時アメリカで隆盛の機運を見せ始めていたLAメタルの存在に触発されたのか。
中でも、ヴァイオリンとGが一体となって引っ掛かり気味に刻むリフがKANSASを彷彿とさせる⑥は本作ならではの名曲と言えましょう。勿論、哀愁を帯びたメロディと壮大且つ感動的な盛り上がりが胸を打つ⑤⑩といった、プログレ・ハード・テイストが強めに出た楽曲の魅力も相変わらず。
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