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Memories of a Beautiful Disaster / JAMES DURBIN
H・W ★★ (2012-01-26 18:36:40)
アメリカの「スタ誕」系TV番組で驚異の歌声を披露して一躍有名人になったというジェームス・ダービン君が、TV局の力というやつで華々しくデビューした、と。そういう流れの作品。
彼が番組中で披露したのはQUEENとかツェッペリンとかで、ザック・ワイルドやジューダス・プリーストとも「サプライズ競演」したというのだから、彼の音楽は思いっきり「こっち寄り」なワケで、そういう音楽を受け入れる土壌が北米に残っていたという事に驚いた。

さて、ともすれば、メタル再浮上の切っ掛けになるかもしれないという、業界の一大事であるからして、さぞ豪華なゲスト達が花を添えるのだろうと思いきや、なんとゲストはミック・マーズただ一人だったというのはどういう了見だこの野郎w
それはさておき肝心の内容のほうだが、確かに相当上手いシンガーであることは間違いない。
妙なヴィブラートでごまかす必要のない、確かな音程と抜群の声量があり、曲によって声色を変えて表情豊かに歌い上げる事も出来る。グレードアップしたジェームズ・ラブリエのようだ。
曲そのものに関しては、ちゃんと優秀なソングライターが提供したとおぼしき「高品質な曲」が並んではいる。どこからどう聴いてもハードロック・ヘヴィーメタルであり、間違いはない。
しかし、アルバムを聴いた2時間後にメロディを思い出せないのは、僕の記憶力が年々低下していることを差し引いても(もうこのサイトに初投稿してから15年ぐらいなるのと違うか)、没個性な曲のせいもあると考えて差し支えなかろう。
別に、お茶の間で人気になったならメタルの十字架を背負って戦えなどというシンドイ事を求めるつもりはないから、肩肘張らずに次のステップに進んで欲しいと思う。
(できたらギタリストはヨーロッパ系の凄腕でお願いします)

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