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GALAXY / GALAXY
火薬バカ一代 ★★★ (2012-01-26 05:29:01)
今から20年前ほど前に、西新宿のCD屋でDOMAINのベスト盤と一緒に購入した事をいやに鮮明に覚えている、ロシアはモスクワ出身のHRバンドが'91年に発表した2ndアルバム。
線は細いが泣きをたっぷりと含んだ歌声が魅力のVo、時にネオクラシカルなフレーズも紡ぐG、ゆるふわ系とは一線を画すメリハリの効いたビートを刻むリズム隊、それに水晶細工の如き繊細さと透明感を演出するKeyらによって形作られる叙情HRサウンドは、淡い色彩で描かれたファンタジックなジャケット・アートワークがそのまま音となって抜け出して来たかのような美しさ。
全曲が英詞で綴られた楽曲からも(薄っぺらい録音状態を除けば)イモっぽさは殆ど感じられず、ロシアン・メタルと言うよりも一線級の北欧メタルに近しい作風かな?と。
捨て曲/埋め曲の類は一つも見当たらない比類なき完成度を誇る本編ですが、取り分け、哀愁と美旋律が溢れ出すセンチメンタルな⑤、イングヴェイからの影響も感じられる様式美HMナンバー⑥、そして力強く劇的な曲展開に痺れる(歌メロが良い!)アルバム後半のハイライト・ナンバー⑨といった楽曲は、このバンドの何たるかも見事に体現した名曲。
東欧メタル・ファンのみならず、メロディ愛好家なら必ずや心打たれること間違いなしの逸品ですよ。
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