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С петлёй на шее / Мастер(Master)
火薬バカ一代 ★★★ (2011-12-29 00:37:36)
JUDAS PRIESTやIRON MAIDENといった先達からの影響を咀嚼し、タイト且つソリッドに引き締まった楽曲の数々が小気味良く疾走するサウンドは、正統派HMテイストも色濃かったデビュー作から格段にスラッシュ・メタル色が増強されている'89年発表の2ndアルバム。
一応英語タイトルも付けられてはいるものの、歌詞は相変わらず全編がロシア語で、歌詞カードを埋めるキリル文字はビタ一文読むことが出来ませんが、威勢の良いアグレッシブな音楽性と、巻き舌バリバリの勇壮なロシア語のマッチングは非常に良好で違和感は皆無・・・というか、この取り合わせの妙こそ彼らの重要な個性である!と断言しておきたい。
軽薄なドラム音(イヤフォンを通すと《ぽよ~ん》《ぽよ~ん》というマヌケな残響音が聴こえる)を筆頭に、貧相なサウンド・プロダクションは「嗚呼、ソ連製・・・」ってなもんですが、そうした弱点を差し引いても、冷気を孕んで冒頭からラストまでスピーディに畳み掛けて来る硬質な収録曲のカッコ良さにはテンションが上がるというもの。中でも、東欧バンド独特の哀愁を隠し味に、ファンファーレ調の導入部から激烈な疾走へと転じる⑤はMASTER屈指の名曲の一つ。
次作以降は、よりグローバルなサウンドへとその音楽性を変化させていく彼らだが、個人的にはこの頃の作風に最も郷愁をそそられるますね。
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