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Sign of the Hammer / MANOWAR
火薬バカ一代 ★★★ (2007-06-06 22:10:00)
ファン・・・いやさ、ブラザーの間でも「MANOWARの最高傑作」と評価の高い、'84年発表の4thアルバム。
結構「音がイマイチ」との意見が出ているようですが、音、そんなに悪いっすかね?個人的には、準メジャー・レーベルと契約して、初めてまともな環境で製作されたアルバムという事で、過去3作に比べてサウンド・プロダクションの質は飛躍的に向上したように思うのですが・・・。ただ、徹底的に作り込まれた最近作のゴージャスさと比べてしまうと、確かに物足りなさを覚えるのも無理ないかな。
ともあれ、内容に関しては他の方同様まったく文句なし。“狂気の掟”“野獣列伝”“死戦士宣言”etc・・・と、仰々しい邦題を眺めているだけでワクワクして来る楽曲の数々は非常に粒が揃っていて、当然の如く、捨て曲は皆無。
何より、従来のスケールの大きなドラマチック路線に、更に疾走感やキャッチーさといった要素が加味されて、これまで以上に幅広いリスナーにアピールし得る魅力を備えているのがポイント。一撃必殺の威力を誇る劇的な疾走チューン③なんかは、その好例ではなかろうか?
勿論、“偉大なる山々”の邦題通り、神々しい荘厳さすら漂う④、そしてMANOWARが単なるファンタジー馬鹿ではない事を証明する、シリアス且つ重厚な名曲中の名曲⑧といったMANOWAR節炸裂の大作群の素晴しさは、今更言うに及ばず。
それにしても驚くべきは、本作が3rd『HAIL TO ENGLAND』と同じ年にリリースされている事実だ。名作と名高い2作を、1年と間を空けずに続け様に発表するとは・・・恐るべしというか流石というか、とにかく凄いぜ、MANOWAR。
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