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At the Arena ov Aion - Live Apostasy / BEHEMOTH
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2008-12-02 17:30:00)
2008年発表のライブ盤。

…今までにライブ音源はEP「Conjuration」「Slave Shall Serve」やDVD「Crush. Fukk. Create.」などでリリースしている彼らですが…それらを持ってるからという理由でこのアルバムをスルーしようとしている人がいるなら、「それは大きな間違いである」と断言しておきます。今までとは迫力が段違い。これ以上メタルの「肉体的な魅力」を体現している作品があるなら教えて欲しいくらいです。

まずは音質が素晴らしく良いですね。
今回はスタジオ盤と比較しても遜色無い、クリアな音が実現されてるのではないでしょうか。この手のライブ盤としては破格の綺麗さで、迫力ではスタジオ盤を凌ぐと思います。特にInfernoのドラミングはライブでも素晴らしく、破壊の神が世界を滅ぼす為の踊りがあるとしたら、こんな感じのステップだろうな…と思わせるような音…と、やたら大袈裟な表現で褒め称えたくなる(笑)ほどの迫力。ギターも満員電車で聴いても何の問題もないくらい、クリアかつヘヴィな音で本当に上質。

Nergalのフロントマンとしてのパフォーマンスも凄すぎです。スタジオ盤以上のドスの効いた低音ヴォーカルはデス声のお手本になりそうな壮絶さだし、喉が千切れそうな高音絶叫のキレ具合も凄まじい。その合間にも野蛮な絶叫でアジりまくり。以前のライブ音源だと声が乱れたり少し枯れたりしてましたが、最後まで全く勢いが落ちません。…何か超常的なものが降りてきてるとしか思えないテンションなんですが。「ステージ上が地獄と化す」…それなら彼は閻魔大王と言った所でしょうか。何の躊躇もなく神罰を下しそうです(笑)。

BEHEMOTHはライブでは三倍くらい凄いです(笑)。
彼らの作品の入門編としてだけでなく、メタルの過激な部分に触れたい人がまず最初に聴く音源としても最適だと思う。こんなにフィジカルなパワーに満ちたメタルって他に無いですし。1stではブラック的な寒々しい情景を描いてた彼らが、こんなに肉体勝負の路線になるとは…でも、その中で最高のものを提供しているのだから、何の文句も付けられません。これからも自分の道を邁進していって頂きたいです。

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