この曲を聴け!
F.O.A.D. / DARKTHRONE
Usher-to-the-ETHER ★★ (2008-12-04 22:14:00)
2007年発表の12th。
巷でも言われている通り、トレモロやRAWなギターの音色などにブラックの要素を残しつつ
ハードコアに近付いたスタイルで、アングラ感溢れる「あやしい」音ではあっても、
妖気や面妖さの「妖しい」ではなく、いかがわしさや野蛮さのある「怪しい」音。
最早以前の地下に悪魔崇拝の祭壇を作ってそうな作風からはかなりの開きがある音で、
船からバイクに乗り換えたヴァイキングの末裔のバイカー達が、バーに集まって
一旗挙げると息巻きながら聴いてそうな感じの雰囲気。
ただ、こういう音楽性自体は嫌いじゃないんですが、ヴォーカルが直接的な攻撃性や
冷酷さに向かわず、酒に酔ったようながなりを多用していかがわしさを出す方向に
行ってる曲が多いのはちょっと好みに合わないかも…。ブラック的ながなり声の方は
ふてぶてしいまでの声の太さもあって相変わらずかっこいいんですけどね…。
しかしこのアルバム、本人達はめっちゃ楽しんで作ってるんじゃないでしょうか。
曲解説といいお勧めアルバム紹介といい、かなり面白がって書いてそう。REC後も
曲の出来栄えを自分達で聴いて爆笑してそうな感じ(笑)。現に次のアルバムもほとんど
間を置かずにリリースしてますし、人間嫌いっぽいイメージの強い彼らですが、実は
ノルヴェジアンブラックの大御所の中では一番楽しみながら音楽演ってそうな気がします。
→同意