この曲を聴け!
The Call of the Wretched Sea / AHAB
Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-01-22 21:20:00)
2006年発表の1st。
この手のバンドって、WORSHIPといいMOURNFUL CONGREGATIONといい一枚目から素晴らしい作品を
作る事が多いですよね。そういえばEURO ROCK PRESSにもレビューが乗ってましたね。
結構注目されているバンドなんでしょうか。
曲の方はKamikoさんが仰っているように、引き摺るリフの重さが圧倒的。
WORSHIP辺りとタメを張れるくらいの迫力があると思います。WORSHIPと比べると
スクラッチ音などギターの音作りそのものの聞かせ方の上手さだったら向こうの方が
上手いかな…とも思いますが、こっちはヘヴィさに加えてMOURNFUL CONGREGATIONを思わせる
緩やかながらドラマティックな展開やメロディアスな部分もあり、決して魅力では負けてません。
ヴォーカルの低音咆哮の迫力も凄い。やっぱりデス声はこうでないと!
ちなみに、バンド名の示す通り、彼らの音楽はH・メルヴィルの「白鯨」がテーマみたい
ですね(エイハブ=白鯨モビーディックを追う船長の名前)。歌詞の方も、曲によっては
「白鯨」のテキストをそのまま使用しているみたいです。正にそのコンセプトや、ジャケの
嵐や鯨の激しい力強さを体現するような音を出してます。これは大当たりでした。
私はこのジャンルに手を出して日が浅いので余り気の利いた事は言えませんが、そんな私でも
展開の上手さといい音の重さや浮かんでくる情景といい、この音には浸ってしまいます。お勧め!!
→同意