この曲を聴け!
Reinkaos / DISSECTION
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-11-08 22:14:00)
リアルタイムでの評価が賛否両論で、どちらかと言うと否定的意見が多めだったのでスルーしてしまっていたんですが、今になってようやく購入。最初に聴き通した時の感想は「案外変わってないなぁ…」でした(笑)
冷静に聴くとトレモロリフやブラストビートはほぼ駆逐されてしまっているし、寒々しい雰囲気はメタリックな力強さに取って代わられているし、曲がコンパクトになりサビ部分にインパクトのある呪文を用いていてキャッチーだし、殆ど別のバンドの作品みたい。
…なんですけど、あんまり変わってないという印象を受けたのは、メロディがどうにもこうにもDISSECTION節だからかもしれません。鳴らし方はトレモロリフではなく、メロデスっぽい泣きになってますが、やっぱり素晴らしいメロディセンスは健在です。
あと、ヴォーカルは以前にも増して凄みが効いてます。
Jonはこの作品の出来に満足してサタニストとしての死を選んだと言われていますが、制作の時点で「この作品が俺の声が入った最後のCDになる」ぐらいの気持ちがあったのではないでしょうか…それくらい気魄の篭もった歌唱で、Maha Kaliなんて殆ど別物。確かに作風はIN FLAMESに通じるかもしれませんが、ヴォーカル面では大きくDISSECTIONにアドバンテージがあるといっていいと思います。
確かに昔の寒々しく疾走する彼等を求めるとがっかりするのかもしれませんが、こういう物だと分かって聴けばかなり素晴らしい作品。もっと早く買っとけば良かった…。しかし、IN FLAMESやCRADLE OF FILTHがカラオケに入ってるんだから、DISSECTIONも入れて欲しいなぁ…個人的にはMaha Kaliがめっちゃ歌いたいです(笑)
→同意